自由で多様な表現ができる場所を作る。

Client logy | ロジー
Location 台湾 台北市
Construction Interior
Total Area 132㎡/40坪
Year 2018.11

 田原シェフはフロリレージュで川手シェフのもとスーシェフを努めていた。台湾という新たなステージで進化を発揮できる場所を作ってあげたかった。

 私自身も台湾での仕事は初めて。その土地の特性を調べ、現地に何度も赴き、人と接することで台湾、台北という土地柄を把握することができました。

 フロリレージュの姉妹店としての『logy』をどのようなデザインにするべきか?

 物件を見に行った際、すぐにレイアウトのイメージは湧きました。フロリレージュと同じローカウンター席+オープンキッチン+個室という構成は決まっていたことなのでそれを最大限活かせるように、またファサードと客席までのアプローチを印象的なものにしようと考えました。先への期待感を感じさせる仕掛け作り。
 スケールアウトしたサイン、コテむらをつけたモルタルの広いファサード、入口の扉は見せずその隙間から店内へ誘導させることで雑然とした周りの環境の中で際立つ印象を与えることができた。

現地で建材を探す大切さを改めて感じた。

 仕上げに使うマテリアル(素材)選びには気を使った。田原シェフが台湾中を駆け回り食材探しの旅に出ているのを知り、内装も同じだ!と思いつき私も素材を探し回ったのです。
 壁に使う木材を古材屋へ行き選定し、レンガ積みの壁を作るために台北に古くからあるレンガ積みの壁を探して写真に収め同じようなディテール、崩れ方を再現した。

 VIP個室で使うテーブルを選定している際、2つの候補がありました。
 1つはアフリカ産のゼブラウッド耳付き無垢材。もう1つは台湾に古くから建っていた建物を解体した際の梁を繋ぎ合わせたもの。値段は同じ。古材の梁の方は『ホゾ』がいくつも空いており完全にフラットではないのが難点でした。客単価を考えるとゼブラウッドの無垢材なのですが、地域性、資源の再利用、意匠性の面白さがコンセプトに沿っている古材のテーブルにしようと考え、川手シェフに確認すると『古材でお願いします!』と即答してくれました。

 最初にコンセプトをしっかりと固め、ブレずに進めること。現地に足を運び必要とあらば大胆に変更してでも柔軟に対応する必要性。色々な経験をさせてもらったお仕事でした。

works VELROSIER | ベルロオジエ